5月の川活動をへて思ふこと ~僕たちのリバベン2011~

どうも、春田です。久々の更新、恐縮です。記録となると億劫になるのは今も昔もかわりません。

1ヵ月毎に、いや3ヵ月毎に・・と思い、半年毎になりそうなところまで引っ張りました。

数日後に、半年分としてまとめてからあとのことを考えたいところですが、そうはいってもいろいろと中身の濃い、楽しい活動もありました。

そんなことで、気づけば6月も終わりそうな今日この頃ですが、まずは5月の川活動を経て思ふことを、徒然なるままに。

私はこの5月、早稲田大学ワンダーフォーゲル部のコーチとして、監督や他のコーチと、現役部員とともに、「リバベン」という利根川・水上で行われるラフティングのレースに出場しました。

(※リバベンの詳細は、公式サイトでどうぞ。日本リバーベンチャー選手権大会

現役とともに出ることにならなくても、このレースはもともと何らかの形でかかわる可能性がありました。が、今年の夏に海外でのハイウォーターでの合宿の実施を目指している現役部員にとって、「リバベンに出る&出るために練習経験を積む」という機会は、今のクラブの経験や年間スケジュールに鑑みて、他ではなかなか得られない絶好の練習機会です。

従って、現役部員のリーダーと今夏に向けた活動計画について話し合ううえで、合宿に向けて経験を積むためのベストな方法として、今年はOBと現役で一緒に取り組むことが決まりました。

こうした形でレースに出ることは、我々の短い歴史においては全く珍しいことではありません。そもそも初めてレースへ参加するという活動を取り入れる当初から、OBの方、外部の方にお願いしサポートを求めてきました。特に当時は、それなしでは考えられない活動でした。

最近でこそ、メインと捉えて参加しているレースでは、現役は「現役艇」として、出るならOBは「OB艇」という住み分けができつつありますが、振り返れば昨年のリバベンにおいてもOBであった私は「現役艇」に混ざって漕がせてもらいました。

他大学の状況をはっきり理解しているわけでありませんが、我々のように現役とOBの距離が近いクラブは決してメジャーでないように思います。また個人的には、現役だけでやることの方が、彼ら自身にとって得られるメリットは大きいと思っています。ここでいうメリットというのはレースのパフォーマンスの問題ではありません。

3年半という短い、現役部員としての、学生としての活動の過ごし方の中で、どのような時間を過ごすべきかという視点でとらえた時、原則現役だけで試行錯誤し、自らの責任で行動することが大切だと考えています。

こうした考えのもと、一緒に活動するとしても彼らにリーダーシップの全権を任せ、彼らの指示に我々も従うことになります。

すると時に、私たちから見ると、非合理的な選択や判断がなされるように見えてしまうことがあり、時には彼らの指示を否定し、意見するということがでてきます。間違っているかもしれない判断をその場で修正できてよかったということはもちろんあるかもしれませんが、単に遠回りや回り道をすることは学生の時間の使い方として決して間違ったことではありません。立場の違いによって判断の良し悪しはかわるはずなのです。ならば、彼らが自ら考えて出した結論に、合理性という名の下でOBの独断でスパッと横やりを入れるようなことはあまり良いことではないというのが、過去から変わらない私の中の結論です。

今私たちのクラブにおいて、ラフティングレースへの参加は、取り入れた当初の位置づけよりも大きなものに変化してきました。OBとともに楽しんでスキルアップする変化球的なワンダリング活動から1歩も10歩も先を歩いていて、いよいよ今年は合宿において、レース出場がその活動の一つとして採り入れられるに至りました。

というのも、クラブの他の活動と両立しながらレースに参加してきたことは、参加することそれ一つがとても簡単なことではなく、その苦労の分レースから受けた恩恵は彼らにとって、とても大きく、意味のあるものであったからです。そして、それが自然に定着するところまで至ったのでしょう。

既存の活動に課題や疑問が生まれ、それを修正・発展させてきた結果、積み重ねた結果、今があります。今後も、課題や疑問が生まれれば、再びそれを修正・発展させていけばいいだけの話です。考えることを続ければ時間をかけていいものになっていくと私は信じます。

この5月が良かったのかどうか、ともに活動した現役部員にはいろいろな経験や考えが宿っていることと思います。反省や成果を評価し、次に発展させてもらえることを望みます。

 

さて、そういうわけで、いい面も悪い面も各場面、それぞれあったかと思いますが、私自信はもちろん楽しく充実した時間を過ごせました。考えてみればクラブから2艇のラフトが大会に出たのはこれが初めて。ずっと温めてきたエース艇「BIG BEARS」のパロディーネームである「びっくり BEARS」を使うことができて、とても満足しています。

一緒に漕いだ現役2年生のT内はもちろんのこと、「BIG BEARS」の4人もよく頑張っている姿を確認させてもらいました。

また、出場したメンバーに限らず、応援してくれる他の活動をする現役部員がいて、それに加え、昨年に続いて本番はオフィシャル(大会実行委員会)をサポートし、練習も手伝って意見してくれたY塚Aコーチや、仕事が忙しい中でも福島から赤いオープンカーで駆けつけてくれたM澤OGのことも考えれば最近のOB・OGの力も使った「総力戦」みたいなものでしたよね。

 

ちなみにレースの結果はと言えば、全38チーム中、総合21位。

とっさの判断力や行動力がなくスラロームは20位。

その後のスプリントはがむしゃらに漕いで、ようやくなんとか21位。

H2Hは一回戦敗退。最終的な順位の公表はなし。
(4艇同時出廷かつローリングスタートという新方式で一番不利っぽいポジション(最右岸スタートで、ラインは最左岸より)の割には、先頭争いでカチコンでいくなど頑張ったと言えなくもないが、漕ぎはバラバラ。前の艇に気をとられ冷静なライン選択ができず、途中で抜かれてしまい、結局グループの中では4艇中3番目にゴール。)

ダウンリバーは、後半バテバテ。下位チーム中で5位(総合で21位)。

 

実力以上の結果が出たという思いはないので、可もなく、不可もなくこんなものかなと評価していますが、オフィシャルがなんとなくの下馬評というか、早そうな順で並べてくれる(のだと思う)出廷順は18番目だったので、もう少し上に持っていけたのだと思う。特にスラロームは凡ミスが多かったように思う。

BIG BEARSも含めて、まだまだ上にイケルということがわかったことは、それはそれでやる気がでてくるというものでしょう。はいあがろう。「負けたことがある」というのが、いつか大きな財産になる。・・ってやつですね。

 

最後になりましたが、ラフティングの大会は色々な方のサポートで出来上がっていることを改めて認識しました。特に今年は震災後で、準備も一段と大変だったと聞いています。そのような状況の中でも、学生であるオフィシャルの皆さんは一生懸命取り組んでいました。3年連続のリザルト集計ミスはとても残念ですが、できたこととできなかったことを評価して、来年につなげてもらいたいです。

来年出るのかは全くわかりませんが、いまから楽しみにしておこうと思います。

 

さて、思いのほか長文になり恐縮ですが、写真が続きます。

とりあえず、中締めです。お疲れ様でした。