OSJ氷ノ山トレイルレースに参加して

久しぶりの投稿になります。61代の古川です。

6月くらいの投稿で、「今年はトレイルランに力を入れてみようと思っています」と書いた通り、今年は4つの大会に出場しました。

その中で、先週末の10/20に行われた、OSJ氷ノ山山系トレイルレースの記録を書きたいと思います。

この大会の前の週にはハセツネに出るので、出場を迷っていたのですが、関西圏でこのくらい大きな大会は少ないので、思い切って参加することにしました。

兵庫県の氷ノ山や扇ノ山を中心とした約71㎞ほどのコースです。制限時間が15時間とあまり余裕がないので、とりあえず完走を目指そうという気持ちで臨みました。

 

10月19日(土)

自宅から会場最寄駅の八鹿までは普通列車で4時間ほど。八鹿からさらにバスで40分ほど行った兎塚小学校が受付場所であり、ここで受付を済ませる。

さらに、17時半から競技説明とパーティーがあるが、基本的に食べることに集中する。距離が75㎞くらいあるという説明で何かHPの情報と違うと感じるが、まあ今更である。

その後は、約4km離れたスタート地点へ向かう。車もなく、民宿に泊まるとは考えてもいなかった私は、とぼとぼスタート地点まで歩いて行った。

スタート地点のハチ北高原観光協会近くで明日の準備をして、21時前にシュラフに入る。

 

10月20日(日)

3時半頃起きて、準備を行う。いつも膝にテーピングをしているのだが、今回はそれを忘れたことに気付く。自分の迂闊さを責めたくなるが、どうしようもないので、そのまま行くことにする。

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午前6時、夜が明けてきた頃にレーススタート。天候は雨。

まずは、ハチ北高原スキー場を登っていく。いきなり脚に疲れが来て、あれれと思ったが、歩いているうちに復活してくる。

登山道に入ると、道がドロドロで非常に滑る。ここを抜けてしばらく林道を走ると、最初のエイドステーションがあり、水をくれる。飲料はたくさん背負っているが、貰えるものは貰って、飲んでおく。

ここを過ぎると鉢伏山に向かって登っていくことになる。完全にガスっていて景色などは全然見えない。鉢伏山山頂からは、氷ノ山に向かって、尾根上の登山道を進んでいく。

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氷ノ山越まで来たところで、山頂には向かわず下っていくと、最初の関門がある。
せっかくなら氷ノ山に登ってみたいが、コースは決まっているので仕方がない。関門はスタートから12㎞の地点である。ここの制限時間は10時であり、私の到着は8時40分。まあまあ余裕がある。

ここからは、20km近く、ひたすら林道である。林道は程よい大きさの石で足の裏が痛くなる。走ったり歩いたりを繰り返しながら進むが、先の長い林道を進むのは疲れる。風景も変わらないので、非常に辛い。ほぼ同じペースで進んでいた方がGPSを持っていて、もうすぐ林道が終わるはずと教えてくれたのは、精神的にありがたかった。

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林道を過ぎると、今度は扇ノ山に向かって登山道を進む。やはり林道より登山道の方が、足に優しいような気がする。扇ノ山山頂まであと10分という分岐で山頂とは逆に下り始める。山頂近くまで行きながら下ってしまうのはやはり勿体ない。

しばらく下ると舗装された道に出る。この辺りが上山高原である。ススキが綺麗。ここに、スポンサーによるエイドがあり、コーラなどを配っていたので思わず貰う。とても美味しい。

 

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さらに登山道を下っていくと、第二関門である。スタートから39km地点、制限時間は15時半だが、12時37分に到着。距離としては半分以上来たことになるので、これで完走はいけるかなと思い始めた。天気も雨が止んで曇りになってきた。

その後はしばらく普通の舗装路を進む。地元の方々にすれ違うと声援をいただけたので、とても励みになる。ずっと舗装路を進んで45㎞地点のエイドに着く。

ここからは、地元の方々が切り開いて作ったというトレイルを進む。しかし、これが沢登りの詰めが続くような細く急な道であり、ここで多くのランナーが脚を疲労させてしまったようだ。個人的には久しぶりの雰囲気に懐かしさを感じながら、順調に登れた。

これを登りきると下り基調で、ひたすら林道を進むが、やはり距離の感覚がなくなっていく。しかし、この辺りは何となくハイになっていたので、どんどん走っていけた。よく分からない高揚感を覚えながら前のランナーを抜いていけた。

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その感覚が消えてまだ林道が続くのかと思い始めた頃に次のエイドがあった。ここが57km地点。またコーラが貰えたので、遠慮なく飲む。本当にコーラが美味しい。

ここから舗装路を一度下ってから、今度は大きく登っていく。この登りではすっかりバテていたが、ゆっくりでも走っている他のランナーの姿を見て、自分もゆっくり走って、また歩いてを繰り返す。

そうしているうちに、最後の関門であるとちのき村に辿り着いた。スタートから62km地点、16時42分に到着。制限時間は19時半なので問題はない。あとはできるだけ速く進むだけである。

この後は、最初に少し登りがあるが、その後はスキー場に沿って舗装路をひたすら下る。この下りで自分が残している力を全部使うつもりで思い切り下った。
途中で、スタッフの方にあと2㎞だと言われたことで元気を得て、最後の民宿街を過ぎてゴールまで走り抜けた。ゴールの時間は17時38分。

ゴール地点でチゲ鍋が振る舞われていたので、これを頂き、さらに温泉に入る。そうすると無事完走した喜びに浸ることができた。
しかし、帰りの交通手段について考えの浅かった私は、行きと同様にバス停まで4㎞の道のりを歩き、駅までのバスがもうないという事実に気付く。仕方がなく、道の駅でシュラポンという現役以来の体験をした。空腹に耐えながら一夜を明かし、翌日帰宅した。

 

記録としては、11時間38分31秒で、総合順位は93位でした。後から確認したところ、出走者は493名で、うち完走者376名・完走率76%とのこと。

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勿論、出走者が少ないからなのですが、こうした大会で2桁順位は初めてで、非常に嬉しかったです。自分もまだまだ成長できることを感じられたので、大変有意義でした。

今年出場する最後の大会でしたが、自分でもよく走れたという一方で、まだ体力が残っており、もっと速く走れたのではないかという気持ちにもなりました。来年どうなるかは分かりませんが、トレイルランニングの力もより伸ばしていければ良いなと思っています。