61代秋 上越猛烈藪隊e.p. 激藪を突破せよ!


61代秋合宿 上越猛烈藪隊(10/21~24)

三国スキー場跡-セバトの頭-ムジナ平C1-上の倉山-白砂山分岐C2-赤樋山-2107mピークC3-佐武流山-赤倉山-1970m地点C4-苗場山-神楽ヶ峰-和田小屋

新人K感想文より一部活動紹介

私は藪漕ぎと縦走の違いをキットカットのスポーツドリンク味とジンジャーエール味の違いくらいに考えていました。しかし、実際にやってみるとその違いは南国バナナ味とローズ味ほどかけ離れたものだったのです。

10月21日、我々は藪漕ぎのスタート地点である三国峠へと向かいました。
サングラスと軍手を装着し、臨戦態勢に入ります。いざ、藪!
はじめのうちはさほど高くない笹が続きます。それでも、ファースト藪漕ぎの私にとっては歩きづらく、やはり1時間の行動距離は先ほどまでの登山道に比べてかなり短くなっています。
なんて思っていると、徐々に灌木が混じり始め、ザックに引っかかるなどして、「悪路バティック」な動きが要求されます。路ですがないのですが…。
そんなこんなで、初日は予定設営場所のセバトの頭を少し越えた、ムジナ平で幕営をしました。
ムジナ平には水場がありますが、ここを越えると次は3日後まで水場を拝むことができません。
ここからは、6リットル持っての行動です。こりゃ、大変。

22日、この日は私にとってもっとも疲労が溜まった日でした。
この日は丸1日藪漕ぎであり、藪もより濃くなってきます。
また、この日は上ノ倉山、忠次郎山、上ノ間山と3つの山を越えるので行動時間も自然と長くなります。
藪漕ぎでは基本的に稜線上を、つまり、山をまっすぐに登るので、その分登る角度が急になります。
藪を手に取りながら、一歩一歩登っていきます。特に、上ノ間山は潅木が多く、また、ちょうど一日で一番気温の上がる時間帯だったので、全身から汗が噴出しました。
そんな苦労を経て登った上ノ間山山頂は藪の背丈が低く、非常に展望がよかったです。
我々のほかには誰もおらず、このすばらしい景色が占有できるのは藪漕ぎの魅力の一つなのでしょう。
まさに、大学ワンゲルの世界です。
その後、我々は日本200名山のうちの1座、白砂山山頂近くで幕営。
稜線が細く、幕場としてはあまりよい場所ではありませんでした。

23日、我々は北上し、赤薙山を目指します。
今日はこの合宿での最大の敵、ネマガリタケに挑みます。
なんて書くと、根曲岳という山があるかのようですが、漢字で書くと「根曲竹」植物です。
ネマガリタケは、竹の中では細い方ですが、藪としてはかなりの兵です。
ネマガリタケはその名前とは裏腹に、なかなか肝の据わった奴であり、藪漕ぎをするのに大きな労力を要します。
また、背丈が高いので、見通しがきかず、それもまた我々の通行を阻みます。
この日、我々は赤薙山に予定より早くついたため、さらに足を進めることにしました。

しかし、赤薙山から先は、ネマガリタケの巣窟であり、通行困難。我々は2時間ほどでそれを抜けましたが、もし赤薙山を幕場にしていたら、とてもよい目覚めを迎えていたことでしょう。
そして、その先の幕場ですが、これがまた厄介者。
藪が濃く、木も多いため、幕営に適した場所がないのです。
仕方がないので、その藪(&木)の上にテントを張りました。
これも、藪漕ぎの魅力・・・なのでしょう。

24日、いよいよ藪を脱出、はれて登山道へ出る日です。
今日は残りの藪を2時間ほどで終え、佐武流山山頂へ。ここで、式典を執り行います。
パカパ~ン、パカパ~ン・・・(略)・・・上越沢藪満喫隊!

ここからは登山道へ復活です。1時間ほど行くと水場です。
この3日間水を見ずに来たので、マイムマイムを踊りたくなります。
残念ながら、マイムマイムを踊るスペースがないので水を汲んで出発。
その後、幕営予定地の赤倉山を越え、苗場山まであと1時間といったところで眠ります。
ここは、まさにテントを張ってくれといわんばかりの平らで、草のない場所でした。

25日、苗場山山頂を経て下山。苗場山の山頂付近は、広大な湿地が広がっており美しい。
ただ、山頂自体は、山頂付近が平らになっているのと、霧の影響により展望は望めません。
そこからの下山道は、登山者も多く、標識も整備されており、楽々下山。

さて、今回は私の藪漕ぎでビューだったわけですが、「きつかった、その分楽しめた」、そんな合宿だったと思います。これは、藪漕ぎに限ったことではないのですが、ワンゲル活動の魅力はそこなのではないのかなと思います。

岳人No.772 掲載記事