現役が剱岳から下山するということで、金沢市から馬場島へ迎えに行きました。私にとって新歓合宿以来に会う現役たちは、夏を過ぎても楽しそうでした。富山市の大型ショッピングモールでビュッフェを楽しみ、SAへ向かう現役を見送りました。
さて、私は再び深夜の馬場島に舞い戻り、浅い眠りにつきました。3時に自然と目が覚め、食欲が無くてもパンを口に詰め込みます。
9月2日、今日は標高760mの馬場島から剱岳2999mまで日帰りで往復するのです。
4時、満月の明かりのもと、スタート。心拍数を160以下に保ちながら、ハイペースで登ります。
どんどん高度は増すとともに、だんだん明るくなり、期待に胸は高鳴ります。
6時20分、予想以上に早く早月小屋に到着しました。ここで初めての休憩。ハイドレーションに水を足し、アンパンを口にしたらすぐ再開です。
標高2200mを過ぎると樹林が低くなり、眺めが素晴らしいです。
さらに上を目指すと、いよいよ岩が増え、峻険になってきました。上を目指すあまり、トラバース道から外れてしまうことが二度あり、ガレ場を慎重に動きます。
予想以上の好タイムに気が逸る一方、鎖場は他の登山客優先で、安全に通過。酸素が薄い中でのスリルが感じられます。
ブロッケン現象も見られ、神の領域に踏み込んでしまったかのようです。
8時20分、登頂しました。
ガスが晴れて、剣沢や室堂も見えます。
帰りは、雲が増える中をひたすら長い下りを下り続けました。13時前には馬場島に下山。
富山市生まれの私にとっては、小さいころから憧れと畏怖の対象であった剱岳にかくもあっさりと登ってしまい、これで良いのかなと思いました。
しかし、帰ってから調べると、この登りを3時間以内で登る人もいるようで、己の未熟さを知りました。
夏山登山は今年初めてでしたが、月曜、火曜とひどい筋肉痛でした。
次は白山に行きたいな。
by 62代恵一朗